1・14時~15時30分
澤木 大輔 様 東邦ガス株式会社
技術開発本部 技術研究所 家庭用技術
『 家庭用燃料電池 エネファームの概要とその動向 』
水素社会実現のフロントランナーとして国が普及を推進する家庭用燃料電池エネファームについて、概要(しくみや特徴など)とともに、その動向を紹介する。
1.燃料電池とは
都市ガスから、改質器を用いて燃料となる水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電するシステムで、発電時の排熱を給湯に利用する。
2.エネファームとは
エネファーム(ENE・FARM) とは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの愛称である。「エネルギー」と「ファーム(=農場)」を合成した造語。都市ガスから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させて電気をつくり、その熱を活用しお湯をつくる家庭用コージェネレーションシステムである
燃料電池は、水素H2と酸素O2を化学反応させて電気をつくる先進のクリーンテクノロジー。
この燃料電池によって、家庭で発電するシステムがエネファームである。
発電時に発生する熱で、お湯をつくるのでエネルギーのロスも低減。
また、バックアップ給湯器でお湯をつくることもできるため、湯切れの心配ない。
3.エネファームの市場動向
2・15時40分~17時
小林 靖典 様 株式会社 ASK商会 開発部
『燃やさずに有機物を減容しリサイクル。
次世代の廃棄物減容装置 "ERCM" 』
現在の地球環境では、温暖化・大気汚染・酸性雨(京都議定書-CO2の削減)など、様々な問題が生じている。 今回ご紹介する装置は、従来の流動床式ガス化溶融炉などの処理機とは、全く異なる発想で開発された画期的システムとなっている。従来の焼却という概念ではなく、「イオンを用いて分解する」という全く新しい方法で有機物を分解する新技術である。 省エネルギー、省資源、そして地域周辺の自然環境を保全する。『地球に優しく、人に優しい』資源リサイクル装置の誕生である。
現在の地球環境では、温暖化・大気汚染・酸性雨(京都議定書-CO2の削減)など、様々な問題が生じている。 今回ご紹介する装置は、従来の流動床式ガス化溶融炉などの処理機とは、全く異なる発想で開発された画期的システムとなっている。従来の焼却という概念ではなく、「イオンを用いて分解する」という全く新しい方法で有機物を分解する新技術である。 省エネルギー、省資源、そして地域周辺の自然環境を保全する。『地球に優しく、人に優しい』資源リサイクル装置の誕生である。
従来の焼却炉と比較してERCMからの環境汚染物質の排出が少ない理由
◆ ダイオキシン類
高温熱分解と炉内急速空冷によって、ダイオキシン類の発生を抑制
◆HCI(塩化水素)
炉内の温度が低いために、無機塩素が蒸発してHCIになることはない。
また、有機塩素の一部は廃棄物中のアルカリ成分と反応して無機塩素
に変わり、炉内でHCIとなった有機塩素については、炉の下流に設置され
たスクラバ中の水に吸収
◆NOX(窒素酸化物)
高温熱分解帯中の還元雰囲気と急速空冷によるNOX生成反応の停止
によりNoxの生成が抑制
◆煤塵
炉内に吹き込まれる空気の流速が遅く、炉上部に充填された廃棄物自
身のフィルタリング効果により煤塵の発生が抑制
◆導入例実証実験例
あとがき
我が国のエネルギー自給率は東日本大震災前の2010年は19.9%(2010年)であったが2014年は6.0%です。 地球温暖化に歯止めをかけるための『次世代エネルギー』として水素が注目されています。
水素を使う燃料電池車(FCV)か電気自動車(EV)のどちらを選ぶかは、水素の輸送問題、発電所の地球温暖化対策など日本の実情を検討する必要があるようです。そのほか商用ベースで進むとも考えられますが?
パリ協定では『今世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする』とした目標も掲げています。二酸化炭素を排出する化石燃料に代えて、二酸化炭素の排出を極力抑えた、あるいは排出しない新しいエルギーや地球温暖化ガスそのものを分解する新技術の創世が必須なのです。
インターナル・プライシングかカーボンプライシングが、今度こそ導入されるのではないか。そんな声も聞こえてきます。
今回は、地元の都市ガス事業とごみの減容化にとりくまれているお話をいただき御礼申し上げます。
(CRN 川崎 修)